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HIVとエイズの関係性をチェックしよう

2019年10月18日

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことです。
つまり、ウイルスの名称です。
HIVはヒトの免疫細胞に感染し破壊して、やがては後天性免疫不全症候群であるエイズを発症させます。
HIVが世に登場した当初は、HIVに感染すれば必ずエイズを発症するものとされていました。
しかし、HIVに感染してもエイズを発症しない人々が、わずかではありますが存在はしていました。
ただ9割以上の人々は、HIVに感染すると徐々に免疫力が低下し、エイズを発症して命を失っていたものです。

現在では、HIVの働きを抑える薬が開発されており、検査で早期発見して初期のうちに治療を開始すれば、HIVに感染していてもエイズを発症せずに済むようになっています。
HIVに感染しても天寿をまっとうすることができるようになった、ということです。
HIV感染イコールやがてはエイズ、ではなくなったわけです。
薬が開発されるまではHIV感染は死を意味していましたが、現在はHIV感染者のまま普通に暮らし、エイズを発症することもなく一生を送ることができます。

餅やパンにカビが繁殖するように、ヒトの生体も常に微生物に狙われています。
とりついた微生物に対抗し、駆逐して生体を正常に保つのが、免疫細胞です。
HIVは体内に入り込んで、その免疫細胞を破壊して回り、免疫力低下をもたらします。
HIVの破壊行為によって、免疫細胞がほとんどなくなった状態が、エイズです。
エイズになると、命を失う危険性が高まります。
以前はエイズになったあとの死亡率は99.9%でしたが、現在は90%ということになっています。

しかしHIVに感染しただけの場合、死亡率はほぼゼロです。
エイズを発症させることさえ防げれば、HIVは致命的な病気ではまったく無くなっています。
エイズを発症させないことは、十分可能にもなっています。
HIVに感染した可能性があると自覚したらすぐに検査し、感染していたら薬を服用しましょう。
生涯飲み続ければ、エイズになることはありません。

HIVに感染してエイズを発症するまでの期間とは

HIVに感染してエイズを発症するまでの期間は、以前は十数年であることが多かったようです。
しかし近年はその期間が短くなり、2年から3年で発症することもあるとされています。
特効薬とも言える抗ウイルス薬が開発され、ウイルスに感染しても死は防げるようにはなりました。
しかし、決してウイルス自体の毒性が下がってきたわけではありません。
むしろ、毒性は高まっている可能性があります。
エイズ発症までの期間が短くなってきたことから、そう考えられます。

HIVの感染初期は、発熱やのどの痛み・筋肉痛および下痢など、インフルエンザに似た症状が出る場合があるようです。
皮疹が出ることもあるとされます。
こうした症状は感染から2週間後から4週間後に現れ、数日から数週間で消えて行きます。
この時期が急性期です。
急性期にまったくの無症状であることも、少なくありません。

急性期が過ぎると、無症状期が2年から15年ほど続きます。
無症状期に、体内の免疫細胞は徐々に破壊されて行きます。
免疫力低下が極限にまで達し、常在菌にすらむしばまれるようになった状態がエイズです。
ヒトの皮膚には普通に常在菌がおり、それでも免疫細胞が防御しているため、問題なく過ごせているわけです。
しかし免疫細胞がいなくなってしまうと、常在菌に対抗する手段がなくなり、体にカビが生えてしまいます。
皮膚だけでなく、肺も簡単に蝕まれます。

破壊されていなくなった免疫細胞を再生産することは、困難です。
健康な生体ならすぐ駆逐できるような菌でも、免疫細胞がなくなった生体には簡単に取りつき、繁殖も蔓延もできます。
HIVに感染しても、免疫細胞を壊させないようにする薬は既に開発されていますから、それを早めに服用することが大事です。