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クラミジアを放置することの危険性

2019年07月03日
薬を飲んでいる男性

クラミジアは症状が現れないことや現れたとしても軽度の症状しか現れないことも多い性感染症です。
しかし、気が付かずに放置していたり、軽度だからと放置していたりしたまま性行為を行ってしまうと50%という高い確率で感染させてしまいます。
無自覚、軽度の症状が多いことも原因となり、クラミジアは日本で最も感染者数の多い性感染症といわれています。
このようにクラミジアを放置しておくことのリスクは感染を広げる原因となりますが、そのほかにも様々な危険性を持っています。
軽度であっても感染の疑いのある症状が出た場合には検査、治療を受けるようにしましょう。

感染率の高さ以外に放置することの危険性はHIVへの感染率が高くなることです。
クラミジアの感染者は非感染者よりHIVに感染してしまう確率が3~5倍と非常に高くなるとされています。
軽度のクラミジアの症状であれば、痒みなどしか現れないこともありますが、放置すると命の危険にかかわることもあるのです。
たとえ症状が軽くてもクラミジアは治療薬を用いて原因菌を死滅させなければ完治することはありません。
自然治癒は期待できない病気なのです。

HIVなど命に関わる病気への感染リスクを高めるほか、クラミジアを放置しておくと男女共に不妊になる危険性もあります。
男性の場合、クラミジアの原因菌に感染すると菌は尿道、射精管、精管、副睾丸(精巣上体)という順で進行していきます。
精管は副睾丸と射精菅をつなぎ、副睾丸は睾丸でつくられた精子を溜めておく役割がある器官です。
精管は精子を射精管へ運ぶための機能を持つ重要な器官です。
ここにクラミジアの菌が感染してしまうと炎症を起こしますが、炎症を起こしてしまうと各器官同士の癒着を起こす可能性があります。
精管と副睾丸が癒着した場合、精子は射精管へ移動できなくなり両方の副睾丸に及ぶと男性不妊症を起こします。
このような症状を引き起こすためクラミジアは不妊の原因にもなるのです。

女性は特にクラミジアを放置しない

男性の場合と同様に女性も不妊症を引き起こす危険性のあるクラミジアですが、女性の場合は命の危険を伴う症状の原因にもなります。
女性が最初にクラミジアに感染するのは子宮頸管という部分です。
子宮頸管への感染では自覚症状が出ないことも多く、あったとしてもおりものの増加や臭いの変化、下腹部の痛みなどです。
そのため感染に気がつかないまま放置してしまうこともあります。

初期の段階で治療を行わなかった場合、菌は子宮頸管から子宮内膜、卵管、卵巣へと広がり炎症を起こします。
卵管とは子宮と卵巣をつないでいて、卵子と精子が出会って受精卵となる場所です。
ここでできた受精卵が着床すれば妊娠成立となりますが、クラミジアに感染すると子宮に受精卵を上手く運べなくなることがあります。
受精卵が上手く運ばれない場合、卵管で着床してしまうことがあります。
この症状は子宮外妊娠と呼ばれるものです。

子宮外妊娠した場合、体は通常の妊娠したときのような反応を起こします。
生理がこなくなりますし妊娠検査薬でも陽性反応がでます。
初期の段階では異常を感じることもなく通常の妊娠と勘違いすることも多いです。
しかし、妊娠6週目ごろになると子宮外妊娠の症状があらわれ始めます。
出る症状としては、出血や痛みなどです。
子宮外妊娠は妊娠を継続することはできませんし、そのまま放置しておくと卵管破裂などを引き起こします。
卵管破裂は出血性ショック状態となり命に関わることもあります。

また、クラミジアに感染したまま妊娠してしまうことも危険を伴うものです。
感染した状態で妊娠すると、早産や死産の危険がありますし、出産時に産道を介して赤ちゃんに感染するリスクもあります。
赤ちゃんに感染してしまうと肺炎や結膜炎、気管支炎などを起こしてしまいます。
このように女性は感染したまま放置しておいた場合、不妊症や卵管破裂、母子感染など様々な危険性があるため早期治療が大切です。